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Vol.2

仲良し2人で、仕事を励みにがんばっています!

守屋 立恵さん 箭田  避難先:真備総仮設団地

佐々木 啓子さん 箭田

2018年11月24日(土)

作業所は倉敷市児島本社のKAMADA CO.,LTD

2人で励まし合いながら

 守屋さんと佐々木さんは、同じ時期に真備町箭田に越してきた時から40年来の仲良しです。豪雨の当日も電話で「どうする?」と連絡を取りあっていました。

 

(守屋さん)私は近くに住む息子が、電話が通じなくなって心配して、迎えに来てくれたので、小さな孫がいるので息子家族と真備運動公園の体育館の避難所へ避難しました。佐々木さんのことが心配になって、何度か電話をしました。

 

(佐々木さん)私は完全に大丈夫と思っていました。孫も大きくなり大人ばかりだし、のんびりテレビを見ていました。お嫁さんが「水の様子がおかしい」というので、二人で外に見に行ったら、用水路の水がいつもと反対方向に流れている。いつもと違うなと感じたところで大きな音がして、気づいたら水の勢いで逃げれない。家族5人と猫1匹そろって2階に避難しました。もう何時間経っていたかわからないけど、水がどんどん上がってきて。朝が明けてきた頃に、水が上がるのが止まった。「あっこれで命は助かった」とホッとしました。

 

(守屋さん)ラジオもないし、まさか自宅が2階まで浸水していると思ってもいなかったです。家に戻ってあまりの被害の大きさに途方に暮れました。

 

(佐々木さん)再会した時、彼女が泣くから泣きそうになったけど、私は、命が、家族が助かってよかったと安堵していたのでほとんど泣くことなく、「もう泣きなんな」って声をかけて。終活しないといけないと思っていたけど、今回の水害で終活ができたけど、必要なものまで全てなくなった。

 

仕事の再開が励みに

お二人は、縫製の仕事を地域内の作業所でしていました。その作業所も被災しました。歳をとり、いつ辞めようかと話していたこともあり、再開は難しいとあきらめていました。ところが会社が、いち早く作業所を再建してくれて、仕事を再開しました。

 

(佐々木さん)もうすぐ70歳を迎えるのに、お金をかけて再建して大丈夫って社長さんに聞いたんですよ(笑)。そしたら保険に入っているし大丈夫って。たった2人のためにここを再建してくれたんです。

 

(守屋さん)今は2人とも仮設に入居し、バラバラに暮らしていますが、仕事があるからここに通っています。ここにいる間は元の生活の戻れたようで、とても嬉しいです。

佐々木さん:なんか張り合いがあるというか。ここに行かなくちゃいけないと思ったら元気がでてきます。

 

地域の空気を吸いたくて

(守屋さん)息子の家も被災して再建するのですが、これを機に同居しようと言ってくれています。でも、なれ親しんだ地域というのは本当に気持ちが落ち着くので、少しだけ迷っています。

 

(佐々木さん)ここは昔ながらの集落で、私たちを一員として受け入れてくれて、お宮さんのお掃除やお祭りなど、ともに暮らしてきました。

 

(守屋さん)仮設で知り合ったかたも、仮設にいると何もすることがなく気が狂いそうと言っています。だからみなさん、壊れた家に出勤しています。

 

(佐々木さん)壊れた家でもここに座っていると、何か安心する。

(守屋さん)これから寒くなるのに壁がないお家でね。ここの空気が吸いたくて来ているの。

 

(聞き手:矢吹、石塚)