あっという間に水が上がってきて

6日の夕方から携帯電話の災害アラームがひっきりなしに鳴っていました。最初の頃は画面を確認していたのですが、何度も鳴るので「もう、またか」って感じで、画面も見ずに音だけが鳴っているような感じでしたので危機感は全然なかったです。

 我が家は下の宅地より高いので、大丈夫だろうと思っていました。夜中の1時過ぎぐらいかな、箭田小学校近くに住む友人が、我が家に避難してきていたので、箭田小学校のあたりまで様子を見に行きました。そうしたら、箭田小学校周辺の家はすでに1階辺りまでが浸水していて大変なことになっているとわかりました。自宅へ引き返す途中も道路に水があふれ出してきていたので、これは本格的に危ないと思いました。まずは、お客さんから預かっている車を高いところに移動させる作業をはじめました。6,7台移動させたところで、下の団地を見たら水が入ってきているのが見えました。時間的には15分くらい、次に見たら、もう下の団地が浸かってしまっている。とても短時間で。逃げないと行けないと思い、親と嫁さんに声をかけ、車に乗って逃げようとしました。その時は、まだこの前の駐車場の地面がうっすらと見えていたのですが、いざ道路にでると右を見ても左を見ても、水で道路がなくなっていた。車で逃げることはあきらめて、隣の酒屋さんのところに避難させてもらいました。それからも水はどんどん増えて、酒屋さんの3階の手前まで水がきて、朝の8時半くらいにやっと水が上昇するのがとまりました。

真備への想いが強くなりました

水害前から商工会としてイベントなどを実施し、地元が活性化してくれたらいいな程度の想いはありましたが、自分が何かをして真備のためにしたいという気持ちまではありませんでした。しかし、この度の水害で真備のために何かやりたいという想いがいっそう強くなりました。

 被災してすぐに何かできないかと考えて、自社工場敷地に夜のイルミネーションをはじめました。そして、商工会青年部で復興に向けて何ができるか会合を開き、毎月7日に集まって話し合っています。今、急ピッチで検討しているのが復興商店街です。当面は真備の人が集まれるような場所、コミュニティの場所として使っていきたいと考えています。そして、ゆくゆくは町外の人が来て、賑わう道の駅のような機能を持つ、継続可能な形にしていきたい。真備はこれまで観光の要素はゼロに近いのですが、復興を機に観光の機能を加えて発展していきたいなと思っています。

 

水害前より賑わいのある町に 

今回の水害で青年部会員の9割以上被災しました。中には今回の被災で事業をやめてしまった方もいます。また商工会の親会のほうも結構疲れてしまっていて。だから、僕ら青年部が頑張らないといけないと思っています。人口が減るのはさみしいです。今までおつきあいしていたお客さんが、娘のところに行くので県外にでるとか聞くと、やっぱりすごくさみしいです。一人でも多くの人に真備に帰ってきてもらえるように、水害前より人口が増えるよう、結果的によい町になっているねと言われるようにしていきたいです。 

 

(聞き手:矢吹、石塚)

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 Vol.3

水害前より賑わいのある真備にしていきたい!

佐藤 通洋さん (36歳)箭田

2018年11月29日(木)