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Vol.15

 

仲間と一緒に真備を元気に!

守屋 美雪さん (69歳) 箭田

避難先:在宅                     

2019年3月23日(土)

いつもどおりが一番。災害で心が折れてしまった人を元気づけたい

  豪雨の時、輪番制でちょうど我が家が防災の担当でした。ご近所の20軒くらい声をかけて、避難を呼びかけましたが、避難されたのは半分くらいでした。私自身は声かけのあと、二万小学校へ避難したので、浸水した夜を体験していません。7、8時間も浸水した家の中で救助を待った友人たちは、本当に怖い、辛い経験をされて心が折れてしまっています。

 どうやって心が折れてしまった人たちを元気づけようかという想いがあふれ、家や商売のことをほったらかしでまちづくり活動に取り組んでいます。これまで盛んにやってきたまちづくり活動を休んじゃいけん。やってきたことはみんなで続けていこうと。みなさん、いつもどおり、平常どおりが、一番心が和む、安心すると言われます。

子どもの喜ぶ顔が見たくて仲間がいるから頑張れる

 箭田のまちづくり推進協議会は、地域で学校を応援しようという取り組みを長年、行ってきました。子どもたちも大変な思いをしています。今日、小学校の卒業式だったのですが、きっと記念写真を撮りに被災した箭田小学校に来るだろうと思い、泥をとって、掃除をして、剪定をしてと、3、4回清掃を行いました。先日のクリーン作戦では250人も集まってくださり、運動場に残っているガラスの破片なども取り除いてもらい、子どもたちが来て遊べるように準備万端に整えました。汚い学校を観たら、子どもたちががっかりするでしょう。泥をきれいに落として、借り物だけど卒業のお祝いの花を飾って、喜ぶ顔が見たいのよ。ただそれだけです。

 これも仲間がいるので、頑張れるのです。一人じゃなくて、みんなでやるからできる。みんなで一緒にできるのが一番うれしいのです。

 

市民が動けば町は変わる 

みなさんの声を聴いたときに、やはり川が怖くて帰れないと言われます。それを払拭しないと安心して、みんなに帰ってきてもらえないと思いました。当初、小田川は原状復旧だと説明を受けましたが、「これはいけん!」と勉強会をはじめました。最初は堤防のことなど、ハード整備は男性たちに任せればいいと思っていましたが、男性だけだとなかなか進まない(笑)。

 市民が国、県、市をつないでいく役割を買い、現地を確認し、維持管理にも協力していくなど、市民が動けば町は変わっていきます。川をはじめ自然と共生していくこと。それが一番、温かいまちづくりになると思っています。

 

手作りのふれあい箭田新聞。お礼を励みに

去年の9月から「ふれあい箭田」の発行を再開しました。送付する封筒の裏面には、一通ずつ手書きでメッセージを書いています。すると、遠く東京や静岡などに避難されている方から、お電話やお葉書を頂戴し「箭田のことを思い出して、何回も何回も読みます。」と書いてくれています。その一言が嬉しく、励みに約1500通に仲間たちで分担して書いています。7つの地区がしっかり手をつないで、真備町を盛り上げていく。それが一番大事ですね。   

 

(聞き手:矢吹、石塚)